大学受験において優遇措置が受けれる英検ですが、特に優遇度の高いのが英検準1級です。この英検準1級、いつまでに合格できたら理想なのでしょう。

答えは大学受験の高校3年生になる前に合格できるようにすることが理想です。勿論、3年生でも夏休み前までに合格すれば、大学受験の出願に間に合うのですが余裕をもって2年生の終わりまでに合格できるように長期的にスケジュールを組むことが大切です。特に英検2級に合格している人は、一見英検2級と準1級の差が少なそうに見えますが、実は語彙数や、各スキルの高度差、長文の内容の違いから準1級はそう簡単に合格はできません。かつて英語検定協会が各級の合格までの平均回数がデータを発表したことがあるのですが、準2級が1.5 回、2級は1.8 回に比べ、準1級は3.2 回と準1級合格者は2〜4回は受験していることがわかります。

この平均合格回数も考慮に入れると

STEP1: 準2級合格(中学2年〜中学3年の間に受験)

STEP2:2級合格(中学3年〜高校1年の間に受験)

STEP 3 :準1級合格(高校1年〜高校2年の間に受験)

が理想のスケジュールとなります。

現在は従来型の英検だけでなくS-CBTやCBTの英検受験も可能なので、受験回数やタイミングは以前よりも調整しやすいと思います。ただ受験料も値上がっていますから、下手な鉄砲の数打ちのように受験回数を増やすだけでは費用もかかりますし、合格も運任せになってしまいます。そして、何より次のステップにつながりません。大切なのは回数ではなく、質の良い受験対策を行い、1、2回でパスできるように日頃からしっかり勉強をしておくことが大切です。特に2級まで8割以上の正解率で合格した受験者は、準1級ではあまり苦労しないで合格しています。基礎力、土台が大事だということですね。

また、最近は小学生からも英検受験が増加していますが、小学生でも帰国子女でなくてもしっかり勉強すれば小学生の間に3級は無理せず合格できることが証明されています。小学生の間に3級を合格すると上記の英検準1級合格を高校1年〜2年の間に準1級に合格する現実性が非常に高くなります。もし小学生で英語を始めている親御さんは3級合格を目標に英語の学習のプランニングを行って頂けると良いと思います。