私は映画も本も大好きです。共に洋画、洋書です。当然と言う感じもしますが。たまには日本の映画も観たり和書も読みますが。(笑)でもやはり英語の本はスピード感が違います。page-turner(読み出したら止まらない本)が洋書の方が多いと思います。英語を速く読めるようになったのも大学時代にある教授から勧められてからでしょう。それほど読めないのに映画で観たタイトルの本を数冊読みました。一度映画を見ていると読みにくい初めての外国語の洋書も多少は苦労が減るものです。いわゆるbackground knowledge (背景知識)が助けになるからです。これは洋書初心者の場合お勧めの方法です。映画を一度観た上で洋書を読む。卒業後はこのパターンが逆になり上映予定の映画の話の基となっている本を読むようになりました。インターネット時代に入ってから私のリーディング・ハビットも少し変わりつつありますがそれでも面白いストーリーで映画として上映される本は買うようにしています。
 昨日1年ぶりに振りにこの「読んで観る」をやってみました。その本はThe Circleと呼ばれるDave Eggersという若手の米国人作家の作品です。内容はインターネット時代のtransparency (透明性、オープンにすること)の是非に関する社会派ドラマ。本は非常に読みやすくおそらく準1級合格者やTOEIC800スコアぐらいの人でも楽しく読めると思います。この本は確かに本の方がよりビジュアル的に怖い感じがしたのですが映画だと逆に怖いシーンに現代人の目が慣れてしまっているのかあまりサスペンス感が伝わって来ませんでした。やはり本の方が想像力とスピード、サスペンスの程度が個人に任される分よりリアルに感じれるます。映画のテーマとも被りますがリアルなものがリアル性を損なうような時代になった今こそ本を読む必要性が強い気がしました。”文字は映像より凄い”と感じる今日この頃です。